原因は2つの生薬にあり!「大黄(ダイオウ)」と「芍薬(シャクヤク)」

防風通聖散は便秘の改善に非常に効果的ですが、人によっては下痢を起こしてしまうことがあります。

 

これは、防風通聖散に含まれる生薬の作用によるもので、多くの場合は、「大黄」という、下剤としても使われる、排便を促す生薬が原因と考えられるでしょう。

 

「大黄」は、腸内細菌に代謝されることで排便を促す成分(レインアントロン)になります。
腸内細菌の多い人は、レインアントロンが大量に作られるため、整腸作用が強くなりすぎて下痢を引き起こしてしまうんですね。

 

また、「芍薬(シャクヤク)」という生薬にも便秘を改善する効果があります。
血行を促進し、内臓の痙攣を抑制するのが特徴で、ストレスや緊張といった精神的要因による便秘(腸が痙攣することで便が出ない、細い便・コロコロした便が出る)に特に効果的ですが、人によってはその作用が合わず、下痢や腹痛の原因になることがあります。

こんな人は下痢になりやすい!防風通聖散が合う?合わない?をチェック

防風通聖散の「大黄」の性質から、「もともと便秘でない・胃腸が弱い」といった方は下痢の症状が出やすいためオススメできません。

 

また、「体力がない(疲れやすい)・食欲がない・?せ型」といった方にも、防風通聖散は合わないとされていて、服用すると下痢や腹痛が起こりやすいので注意しましょう。

 

防風通聖散は、

  • 慢性的な便秘に悩まされている
  • 体格ががっちりしている
  • 食欲旺盛で食べ過ぎてしまうことが多い

といった方に適した漢方薬です。

 

ご自分の体質が適しているかを判断して服用するようにして下さいね。

下痢が続く場合は防風通聖散の服用は控えましょう

防風通聖散を飲むことで、少しお腹がゆるい、便が柔らかくなった、という軽い症状が出る方は飲む量を調節してみましょう。

 

いつも飲んでいる量の半分や2/3程度に減らしてみることで症状が改善すれば防風通聖散を継続して飲み続けることが可能です。

 

しかし、下痢が続く、激しい腹痛を伴う、症状が悪化する、という場合は、残念ながら服用を中止する必要があります。

 

下痢が続くと、食欲不振や脱水症状、ひどい時は肝機能障害・肺炎・黄疸といった症状が出る場合も…
服用は控えて症状を回復させることを優先してくださいね。

下痢以外にも気を付けたい副作用

防風通聖散による副作用は、下痢や腹痛以外にもいくつかあります。

  • 吐き気・胃部不快感・腹部膨満
  • めまい
  • 発疹・かゆみ
  • 発汗・動悸・頭痛

ごく稀にしか起こりませんが、もしこのような症状があらわれた場合は、服用を中止して、医師・薬剤師に相談しましょう。